陸の孤島に舞い戻った流浪の日記ブログ

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ベジプロスの香りで色々思い出して最終的に腹を立てる私

12月に入り、だいぶ冷え込んできたせいでしょうか。

 

そこかしこで火の手が上がっていますね。

 

www.nikkei.com

 

画面上のキャンプファイヤーには手をかざさない主義なんですけど、こればっかりはどーにもね。

 

そんなわけで今日は珍しくキャンプファイヤーの輪に加わるようなボヤキを一つ。

 

 

 

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ベジプロスの香りで蘇る記憶

 

いきなり話題が変わりますが「ベジプロス」ってご存知ですか?

 

料理をする際に「食べられない」と捨ててしまうような、野菜の皮や種、硬い部分などをじっくり煮込んだスープです。

 

style.nikkei.com

 

一つかみの野菜くずに1リットルの水、そして大さじ1の酒を入れて30分くらい弱火で煮出すと、抗酸化作用があり免疫力を向上させる効果もあるとされるファイトケミカルがたっぷり含まれたスープが完成。

 

野菜の自然な甘みがあるので、料理の「だし」として活用できるので一石二鳥とのことなのです。

 

 

 

数年前から話題になっていたようなのですが、最近よそのブログさんで作っている方を見かけて、良さそうだなーと思って私も作ってみました。

 

 

 

野菜くずを1週間分くらいため、大きな鍋で沸騰しないようにコトコトと煮込む。

 

ただそれだけなのでとても簡単で、煮物やみそ汁を作る際に水の代わりに使ってみたところ、かなり美味しかったので毎週作るようになりました。

 

 

 

ただ出来立てのベジプロスの香りを嗅ぐと、いつもビミョーな気持ちになります。

 

変な匂いがするわけではないのですが、どうもこの香りを嗅ぐと嫌な思い出がよみがえってくるのです。

 

 

 

アトピーと野菜スープ

 

子供の頃、私はものすごいアトピー体質でした。

 

もともと色がめちゃくちゃ白いのに、アトピーができると赤く腫れ上がり、赤と白のコントラストでそれはそれは大変なビジュアルに。

 

全身はもちろん、顔が真っ赤に腫れ上がることも多く、夜中は布団で搔きむしり、朝は大惨事ということも度々ありました。

 

 

 

さらに小学校3年生くらいになると、視力が急速に悪くなりました。

 

毎日ファミコンをしたり漫画を読んだりしていた上に、父はものすごく目が悪いので、視力が悪くなる要因は多々あったのですが、母は気が気でなかったようです。

 

母は健康だけが取り柄みたいな人で、視力も抜群、風邪も滅多に弾かないし、熱い鍋を素手で持ってもなんともないくらい皮膚が強いので、私のようなひ弱な状態がとにかく不安だったそうで、

 

「なんとか我が子を健康にしたい!」

 

その一心でありとあらゆる健康法を生活に取り入れていました。

 

今のように情報が簡単に手に入るような時代ではなかったので仕方がないのですが、どう考えても効果が怪しい民間療法的なこともたくさん試しました。

 

その一つが「野菜スープ」です。

 

 

 

なんだかよくわからないけど、ある日突然母が「今日から朝晩コップ1杯このスープを飲むこと!アトピーにいいんだって!」と始めたのです。

 

有機栽培のたまねぎやにんじん。その他もろもろの野菜を丸ごと鍋に入れて抽出したスープなのですが、なぜか塩やしょうゆでの味付けは禁止。

 

妹と私は毎日半泣きでそのスープを飲んでいました。

 

「あまり効果がない」と母が諦めるその日まで。

 

 

 

知らない奴が悪いのか

 

今思うと、この野菜スープの正体は「超豪華(?)ベジプロス」でした。

 

抗酸化作用や免疫力向上のためにフィトケミカルをとる目的だとしても、有機野菜を丸ごと使うことはなかったんじゃないかなーと思います。

 

しかも、スープを煮出した有機野菜は無残にも廃棄されていたようです。ああ、もったいない。

 

味付けをしてはいけないというルールも謎です。

 

ていうか、そんな血まみれになるほどのアトピーなんだから、もはやフィトケミカルとっただけで、肌のバリア機能が急激に良くなるはずはないんですよ。

 

まあ、ベジプロス自体は悪いものではないんだけどね。むしろそんな超豪華なベジプロス、今飲みたいわ。

 

 

 

つまり母は、私のアトピーを治したい一心で、どのようなロジックで良いのか理解していないものを試していたんですね。

 

今でこそ肌の構造や保湿、アトピーやアレルギーの原因などがだいぶ知られるようになってきましたが、あの頃はテレビでも健康番組なんてほとんどやってなかったし、片田舎に住む専業主婦の元には医療や美容情報もほとんど入らなかったのは理解できますが……

 

これって一歩間違えると本当に怖いことですよね。

 

 

 

まったく悪気はないどころか、むしろ良かれと思ってやってるんですよ。

 

私の場合は、超不味い超豪華ベジプロスを毎日毎晩飲まされ続けただけなので、アトピーには効果は出なかったものの、それほど困ったことにはなりませんでした。

 

でも「娘を健康にしたい!」半狂乱状態の母に、

 

その界隈では情報通と言われている有名企業の人が「ちょっといい薬があるのよ!」とか「幽霊の仕業よ!おはらいしなきゃ!」とか言ってきたら……

 

危なかったかもしれません。

 

運が良かったとしか言えないですね。

 

もしかしたら私の知らないところで10万円くらいはやられているかもしれませんが……。

 

 

 

発信者の義務

 

ベジプロスの香りでビミョーな思い出がよみがえった後、twitterを見るともう手の施しようのないほどの大炎上が起きていました。

 

以前から「やばい」と評判だったので、時間の問題だったんでしょうけど。

 

 

 

「友達がいいって言ってたから」「テレビで効果があるって言ってたから」「本に書いてあったから」

 

それだけで「いいものなのか」「すごいことなんだ」「正しいことだ」と思ってしまう人がおそらく大半です。

 

私だってそうです。いくら専門書を読んだって、内容は理解できても私ごときが真偽のほどなど確認しようがないですから。

 

 

 

だからこそ情報発信者は読み手に誠実でなくてはならない。

 

それが情報を発信してお金をもらうということなのだと私は考えています。

 

 

 

一流企業の皮をかぶっていても、基本的なルールを守らないところに「コンテンツ」を作る資格はありません。

 

まして右も左も分からないような副業ライターに「コピペを推奨するマニュアルを配る」とか何? 悪魔学校?

 

 

 

ベジプロスの香りひとつで、ここまで怒りに満ち溢れた夕方を過ごしたことは、多分ずっと忘れないでしょう。

 

弱小の上場末のブログをひっそり運営する私ですが、腐っても発信者としての自覚を忘れないようにしたいものです。

 

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