最近、毎日のように見かけるニュースといえば、ご存知“組体操”。
大阪の中学校で10段ピラミッドをしてけがをした人がいるということで、テレビをつければワイドショーで議論、ブラウザを開けばネット上で議論が展開されております。
今日なんか特に、なんとなくつけていた「スッキリ(日テレ)」で、「あなたは組体操をどう思いますか?」みたいな街頭インタビューと、dデータで送信できるアンケートがやっていた。
街頭インタビューではおおよそ
「ケガをする人がいるなら内容を見直した方が良い(マダム・女)」
「最近の子どもは運動神経なさすぎ(老人・男)
みたいな意見だった。
dデータのアンケートの選択肢は、
「組体操賛成」「内容によっては賛成」「反対」
この3つだったんだけど、圧倒的に真ん中の票が多かった。
さらに、はてなを開けばこんな記事トップにあがっていた。
えええ。幼稚園でも組体操させるの?いみふ。
コメント欄やら、ブログやらを見ると、一応賛否両論になっていて、おのおの主張しているんだけど、たいていの場合はテレビと同じ流れで「内容によっては賛成」的な意見の人が、賛成という人を叩きのめさんばかりの勢いでコメントを投げかけまくるというものでした。
なんだか、組体操についてなんか言えと言われているような気がしてきたので、このタイミングで私も言おうか。
組体操なんかやめちまえと。
なんでかって?
嫌いだから!
コレに便乗して組体操禁止令が発布されてほしいとすら思うほどに、嫌いなの。
子どもの頃から本当に意味が分からないと思い続けて30年。
せっかくなので、ここで組体操が嫌いな理由を述べたいと思います。
痛い
小柄で上に乗るタイプの人間はわからないかもしれないけれど、下の人間はとにかく痛い。地面にヒザや手をつけば砂利が食い込む。
サボテンとかいう形なんかは、自分と体重が10kgも違わない人間を太ももの上に載せるんだぞ。痛いに決まっている。
腹立たしい
ていうか、なんで小柄ってだけで人を足で踏みつけて良いってことになるんだよ。
ただのクラスメイトでしかない小柄な人に踏みつけられる、運動神経がさほど良くない体格だけ良い人の気持ちを考えてほしい。
授業の一環とはいえ、正直腹立たしいし、理不尽だと思う。
体格の大きい人が小さい人を踏みつけると……それは暴力になる。そりゃそーだ。
気持ち悪い
そもそも、某国のマスゲームみたいな“全体主義的活動”が大嫌いなので、「みんなで一丸となって!」とか「協調性をはぐくむ!」とか言われてもピンとこないどころか気持ち悪い。
人と協力する気持ちや達成感って強要されて芽生えるものなんですかね。小学生、中学生がそんなに何も考えていないとは思えないんだけど……。
あと、それを見て「見せ場だから必要」「感動!」「達成感!」とか言っている大人はその気持ちはどうして湧き出るのか考えてほしい。
子どもたちがケガをするかもしれないリスクをおかして大技に取り組む姿を見てハラハラドキドキするから、それを見せ場だと思っているのでは?
感動するのは、そんなリスクを乗り越えて技が成功するから。成功しなくても“チャレンジした”という姿勢が見られるからなのでは?
達成感が得られる?そんなん、本人しかわかりませんけど。ましてや10段組みなんかするほど人数がいるなら、そう感じられない人間の割合も増えるはずですが……。
そもそも、組体操のようなアクロバティックな運動を、たかだか数回から多くて10回程度、体育の授業で練習しただけで「ハイ本番!」とかどうなの。
チアリーディングも、マスゲームもかなりの練習をして行うよね。放課後毎日とか。それで、事故がおきるのは当然のことなんじゃないでしょうか。
……。