満員電車にもなれた。
8時間たちっぱなしでも足が痛くなることはないし、帰ってから飯を作る元気もある。
桜が早々と散って、季節にそぐわない寒さを経て、入社してからようやく一ヶ月がたったのだ。
なれてきた。
休日にまとめて家事をするノウハウも、電車の中での過ごし方も、アルバイトスタッフとの雑談の仕方も覚えた。
なれた。
しかし、なんだろうな。怒涛のような時期が過ぎたからだろうか。
いつになく、寂しいものである。
休みの日もこれといってすることがない上、平日が公休日なので社会人はおろか、学生の友人さえつかまらないのだ。
北村さんもいない。
うーん。孤独。
そんなわけで、先日仕事終わりにいきなりKに電話をかけ、呼び出してみた。
幸いにもKは休みだったので、飲みにいった。
たのしい。
久々に大声で好きなことを遠慮なくわめきちらし、見境もなく腹から笑った。
持つべきものはちびっ子ギャングである。
一昨日、掃除をしていたら昔ネタで購入したときメモを発見。
経済的に困窮していたので、最寄りのブックオフに売りに行く。
なんと、1600円の高値がついた。嬉しい。
査定の間、店内をうろつく隙に見つけた乙女ゲームを購入。
350円の激安商品だったが、意外にも面白い。
ネタではじめたのに、狙いを定めているキャラが靡いてくれると殊更に嬉しい。
しかも、台詞がありえない。
こいつ、ワタクシにベタボレだわ!みたいな、爽快感に加え、有り得なさに苦笑しつつも照れ笑い。
休日の課題ができた!
しかし、23歳女子がせっかくの休みに睡眠時間を削って、乙女ゲームとは不健全極まりありませんな。
誰か、ワタクシを健康的な方面へと導いてたもれ。